自動車大手のブロックチェーン活用広がる
中古車市場が急激に拡大している中国で、北京メルセデスベンツ販売(BMBS)と現地のブロックチェーンソリューション企業PlatOnは、中古車の残存価値を計算し、売却価格を提案するブロックチェーンベースのプラットフォームを開発した。
2社が開発した残価管理プラットフォームは静態、動態2種類のデータを用い、中古車の売価を自動で算出し、提案する。
Platonは同プラットフォームを今後、自動車ディーラーや検査会社、中古車オーナー、BMBS以外にも開放する計画。
中国では新車市場が2018年に28年ぶりに前年割れした一方、オンライン売買プラットフォームの普及で、中古車市場は急拡大している。2018年の販売は1400万台に達し、5年で3倍に増えた。
2020年には中古車販売台数が新車を抜くとの予測もあり、残価管理プラットフォームの開発は、市場の拡大と取引の安全性を高める動きの一環と言える。
自動車大手、ブロックチェーン活用広がる
自動車業界ではデータ活用にブロックチェーンを生かす動きが広がっている。
メルセデスベンツの親会社のダイムラーは2019年7月、Riddle&Coreと協業し、車両の個人データを保護するため自動運転車向けハードウェアウォレット開発に着手した。
シンガポールでもオンライン自動車マーケットのsgCarMartが同7月、顧客に中古車データを提供するためのブロックチェーンプラットフォームを設立すると発表した。
仮想通貨Watchより転用