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2017年12月17日にビットコインが最高値222万7,388円を記録(Bitcoin日本語情報サイトより)してから、一般層にも認知が広がった仮想通貨。株や不動産のように個人による投資商品として注目を集めていますが、実は中小企業や非営利団体(NPO/NGO)からも注目されています。というのも、新しい資金調達ができる手法として、その活用可能性があるからです。
本記事では、そもそも資金調達にはどんな方法があるのか、について触れ、次回仮想通貨による資金調達とは何なのかについて解説していきたいと思います。
法人格の資金調達手段とは
資金調達手段は大きく分けて以下3つに分類されます。
- アセット・ファイナンス(Asset Finance)
- デット・ファイナンス(Debt Finance)
- エクイティ・ファイナンス(Equity Finance)
(1) アセット・ファイナンス(Asset Finance)
アセット(Asset)とは英語で「資産」を意味します。
つまり、企業が保有する有形・無形資産を売却することで資金を調達する方法です。

個人の場合で言えば、自身が保有するTVやPC、さらには土地や建物などを売って現金化するようなイメージです。(この例の場合はすべて有形資産に該当します)
(2) デット・ファイナンス(Debt Finance)
デット(Debt)とは英語で「債務」を意味します。「債務」というと聞き慣れない言葉かもしれませんが、要は借金を返す義務のことです。
つまり、企業が銀行借入や債権発行などの負債によって資金を調達する方法です。(返済義務アリ)
個人の場合で言えば、消費者金融のアイフル・PROMISE・レイクなどで現金を借り入れるイメージになります。
(3) エクイティ・ファイナンス(Equity Finance)
エクイティ(Equity)とは英語で「株式資本」を意味します。「資本」というと聞き慣れない言葉かもしれませんが、要は事業活動の元手となる財産のことです。つまり、株式の交付と引き換えに出資を受けて資金を調達する方法です。(返済義務ナシ)
個人の場合で言えば(あまり例がありませんが)、2017年に人気Youtuberヒカル氏界隈で騒動となった個人を応援できるサービス「VALU」が近いと思われます。
上記資金調達手法を、企業経営における重要指標である貸借対照表B/S(バランスシート)を用いて表現すると以下のようになります。義務教育過程において必須科目があったように、ビジネスマンである限り会計知識も基本的な部分について身につけておくといいと思います。

資金調達3種のメリット・デメリット
以下図にて一覧でまとめます。

簡単に言ってしまえば、アセット・ファイナンスについては不要な資産を売却することで経営をスリム化し、キャッシュを獲得する方法であり、デッド・ファイナンスは外部機関から融資してもらい返済義務があるキャッシュを獲得する方法、エクイティ・ファイナンスは株式発行と引き換えに返済義務がないキャッシュを獲得する方法となります。
まとめ

ここまで「仮想通貨による資金調達方法を知る ~ 一般的な資金調達編 ~」というタイトルのもと、まずは基本的な資金調達手段についてご紹介しました。過去記事「仮想通貨とは何か?初心者でもわかりやすく解説!~業界プレイヤー編~」では、新しい通貨として注目を浴びている仮想通貨が法人でも発行可能であるとお伝えしており、それは1つの資金調達の選択肢としても活用できることを示唆しております。
次回は、「仮想通貨による資金調達方法を知る ~ 新しい資金調達編 ~」というタイトルでその概要をお伝えしたいと思います。
引き続き、ABCD WORLD.netでは、ブロックチェーンや仮想通貨などの最新情報を取り上げていきます。