仮想通貨には半減期というものがあり、半減期の前後には大きな値動きが起こることもありえる。そして仮想通貨で最大のビットコインは、2020年6月頃に次の半減期を迎える。仮想通貨を取引するなら半減期について知っておいて損はない。
ライトコインは最近半減期
今年4月以降にビットコインがまた上昇しており、去年に比べると仮想通貨市場が活気づいてきたように思われる。そのような状況だが、ビットコインは2020年6月に次の半減期を迎える。この半減期というのはビットコインだけではなく、多くの仮想通貨に存在しているものだ。
半減期を理解するためには、まず仮想通貨のマイニングについて理解する必要がある。仮想通貨のマイニングとは、自分が持っているパソコンなどのリソースを仮想通貨取引の計算に利用させることで、報酬として少量の仮想通貨を得ること。個人でやってももらえる通貨はたかがしれているものの、中国など電気代が安い国だと収益性が高まるので企業レベルで大規模にマイニングを行っている。
そしてマイニングを行うことでもらえる仮想通貨の量は、だんだんと減らさせるようになっている。少しずつ減るのではなく、ある程度経つと半分にされる。それが仮想通貨の半減期だ。マイニングによって通貨が無尽蔵に発行されると価値が目減りするので、それを避けるために半減期が設定されている。
では前回からどれくらい経つと次の半減期を迎えるかというと、仮想通貨取引で使われるブロックチェーン技術のブロックが、21万個生成されると次の半減期になる。ブロックは約10分に1個の割合で生成されるので、半減期は約4年に1回となる。ただしブロックの生成速度にはややバラつきがあるので、4年前と全く同じ日になるとは限らない。
ビットコインの前回の半減期は2016年6月だったので、次は2020年6月頃に半減期を迎えると見られる。仮想通貨は半減期を越えるとマイニングでもらえる量が半減するので、それだけ希少価値が高まるとの期待から半減期前後に大きく動くことがありえる。例えばビットコインは、2016年の半減期の前、5月から6月前半にかけて価格が5万円から8万円まで50%以上上昇した。
最近半減期を通過した仮想通貨にライトコインがある。ライトコインは8月5日に半減期となったが、この日の夕方頃に1万円から1万1000円までの急上昇があった。だがこの上昇は続かず、およそ24時間後には急騰前の1万円に戻り、7日から8日にかけてさらに下落している。
この半減期が、ビットコインは2020年6月頃に訪れる。半減期前後に上がることを見越して買ってみるのも1つの手だろう。
iFOREXより転用