分散型金融システムの開発を目指すFnality Internationalは今月19日、IMF(国際通貨基金)とUBS(スイス最大の銀行)の元幹部3名がプロジェクトに参加したことを発表しました。
Fnality Internationalはロンドンを拠点としたプロジェクトで、「USCコイン」を使い従来の銀行に変わる決済手段を提供することで、より効率的な金融インフラの整備を目指しています。
同社は、今年6月にMUFGやNASDAQなどの大手金融機関から5000万ポンド(約64億円)の資金を調達しています。
今回発表されたGary Chu氏はUBSで常務取締役や法律関係を担当していた人物で、Fnalityでは法律顧問というポジションに任命されています。
同じくUBSやJPMorgan出身のAdam Clarke氏は、CTO(最高技術責任者)としてFnalityに参加することになります。
三人目のDaniel Heller氏はIMFで常務取締役を務めた経歴を持つ人物で、Fnalityでは規制関連の業務を取り仕切るポジションに就任するとされています。
FnalityのCEOであるRhomaios Ram氏は今回の発表の中で以下のようにコメントしています。
「我々は2020年後半までにUSCコインを利用可能にし、ユースケースも合わせて提供することを目標としている」