CBcloud株式会社とソフトバンク株式会社は10日、運送分野のIT化に関して業務提携すると発表した。
CBcloudは、軽貨物と荷主を即時につなぐマッチングプラットフォーム「PickGo」、AIやブロックチェーンを活用した動態管理システム「ichimana(イチマナ)」といった製品・サービスを提供し、ITによって運送業界の効率化などを支援してきたという。一方のソフトバンクは、通信事業を基盤に、最新技術を活用した産業のデジタル化に取り組んでおり、その取り組みの一環として物流業界の変革を支援してきたとのこと。
今回の両社の業務提携では、ソフトバンクが目指す効率的なサプライチェーンのラストワンマイル(各地方にある最終的な配送拠点から、法人や一般家庭など荷受人に商品を受け渡すまでの区間)の配送を担う、軽貨物および一般貨物の運送領域において、CBcloudが持つ、ITを活用したプラットフォームおよびソリューションを提供する。
具体的には、ラストワンマイルの軽貨物運送領域において、CBcloudのPickGoと連携して、全国で約1万2000人以上の軽貨物ドライバーが登録するマッチングプラットフォームを提供する。あわせて、CBcloudの宅配の効率化ソリューション「LAMS(ラムズ)」を活用。効率的なルート配送や荷積みノウハウの提供、受領サインの電子化など、軽貨物ドライバーの業務において、自動化・効率化の取り組みを行うとした。
また一般貨物運送領域では、基幹配送を担う中小運送事業者の開拓と、同事業者へのCBcloudの業務支援システムおよび通信サービス、スマートフォンの提供を、両社で連携して行うとしている。
なおラストワンマイルの軽貨物運送領域においては、ソフトバンクとイオン九州株式会社が6月から開始した実証実験に、協業パートナーとしてCBcloudが参画。PickGoを活用し、イオンショッパーズ福岡店(福岡市中央区天神)のネットスーパーにおいて、注文品の夜間配送を行っているとのことだ。
クラウドWatchより転用