リップル、ステラの創業者ジェド・マケーレブ氏が協力しているStellargoとは

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仮想通貨やブロックチェーン技術を使った、海外送金(クロスボーダー送金)の開発競争が今、とても熱い。

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仮想通貨ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)を決済手段として活用するケースも増えてきたが、送金に時間がかかったり、スケーラビリティの問題を抱えていたりと、従来の銀行における送受金のように普及するにはまだ多くの課題を抱えている。

これらの課題を解決し、一般の人々が、日常生活において簡単に送受金できるエコシステムを構築しようとしているのが、Stellargo(ステラゴー)だ。 

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リップル・ステラの創業者がStellargoのプロジェクトに協力!

Stellar(XLM)と聞いて、勘の良い方だったらハッと気づいたかもしれない。そう、あのポップなロケットのロゴを持つ、Stellar(XLM)だ。Stellarは、リップル(XRP)から派生したことでも有名で、リップルが主に金融機関を対象としているのに対し、Stellarは個人を対象としている。なお、時価総額ランキングではTOP10に入っている。

Stellarを開発したのは、リップルの創業者でもある、ジェド・マケーレブ氏だ。同氏は、仮想通貨取引所マウントゴックス(Mt. Gox)の創業者としても知られ、2011年に同取引所をマルク・カルプレス氏に売却した。その理由は、ビットコインよりも早く送金でき、送金手数料を抑えた仮想通貨を開発したい、との強い思いがあったからだ、と言われ、売却後はリップルやStellarの開発に注力した。そのジェド・マケーレブ氏がStellargoのプロジェクトに協力している。 

Stellargoが目指すその先には?

Stellargo(XSG)は、そのStellarネットワーク上で発行される独自トークンで、Stellarを冠したトークンとしては初となる。Stellargoとしてノードを構築し、法定通貨への交換機能を持つアンカーとして参加する。

Stellargoは世界人口の31%が銀行口座を保有しておらず、それが所得格差につながっていることに着目した。日本に住んでいる我々からすると、ビックリするような割合だが、実際、銀行までの距離が遠い、口座開設の費用が高い、手続きに必要な書類を準備できない、といった理由で銀行口座を持っていないのだそうだ。

また、世界で2億人以上が母国以外で働いており、母国への海外送金の需要が高いことにも注目している。アジアにおける需要がダントツで、特にインドは中国の630億ドルを抜き、680億ドルが海外から送金されているという実態がある。彼らは多額の送金手数料を支払い、母国の家族は緊急の資金が必要になっても、着金するまでに数日待ち、銀行に行って手続きを行うまで資金を使えない、という不便を強いられてきた。

母国への海外送金(2015年)

Stellargoは、母国への海外送金手数料を引き下げることや送金速度を引き上げることで、国連の発展途上国が持続可能な開発目標(SDGs)を達成するのにも大きな役割を果たすと考えている。

また、スマホなどのモバイル端末で動作するアプリに全ての機能を一元化することで、取引フローをスピードアップするだけでなく、金融機関から遠いところに住んでいる人々の利便性を向上させたいと考えている。具体的に、どのような機能があるかを見ていこう。

法定通貨から仮想通貨まで全てをアプリで一元管理

Stellargoが開発したアプリは、法定通貨、仮想通貨の保管や決済機能、VISAやMASTERカードとしての機能など、6つの機能を実装しており、スマホなどのモバイル端末さえ持っていれば、誰でも簡単に使えるのが特徴だ。

金融サービスの口座情報を一括閲覧

1つめの機能は、金融機関で開設した口座情報を串刺しで閲覧できることだ。従来は、それぞれの金融機関ごとのアプリを起動しないと、振り込み履歴やクレジットカードの利用記録、ローンの返済状況などをチェックすることはできなかった。また、複数の金融機関で取引をしている場合、自分でExcelなどを使って自分で情報をまとめるか、スマホのアプリに個別入力しなければ、資産管理を行うことはできなかった。それが、Stellargoのアプリを使うことで、自動的にデータを取得して収支の確認や資産管理を行うことができる。

主要25ヶ国の法定通貨を一括管理と両替

2つめの機能は、自国の法定通貨以外に、主要な25カ国の通貨を管理したり、両替したりすることができる。また、ユーザー間では無料でリアルタイムに取引を行うことも可能だ。

今後は海外出張をする方や駐在する方、海外に留学したり、研修に参加したりする学生も増えてくるだろうが、銀行に行かずとも外貨への両替ができ、キャッシュレス決済ができるのは、とてもうれしい機能だ。また、ペアレンタルコントロール機能もついているため、保護者は日本にいながらにして子供のアカウント状況をリアルタイムで監視することも可能だ。海外と関わることのあるファミリーにとっては、とても役に立つ機能のひとつと言えるだろう。

給与前払いシステム

3つめの機能は、今すぐにでも使いたい、という方は多いだろう。それは、給与の前払いシステムである。給料日を待つことなく、出勤した分の給与を先に受け取ることができる。急な冠婚葬祭や医療費の支払い、海外旅行での予定になかった出費などに対応できる。もちろん、外貨や仮想通貨での受け取りを指定することもできるので、あらゆる支払いに対応できるのも魅力だ。それでも足りない場合は、月給に応じた小口融資を受けることもできる。

仮想通貨ウォレット

4つめの機能は、仮想通貨のウォレットだ。ステラ(XLM)はもちろんのこと、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、Stellargo(XSG)を送受金したり、セキュアに保管したりすることができる。また、法定通貨との交換にも対応している。

個人ファイナンスを提供

5つめは、個人に対するファイナンスの機能だ。金融資産が一元管理されているがゆえ、ユーザーのニーズに適したクレジットカードや保険、ローン(住宅ローン含む)などのファイナンス商品を比較検討の上、利用することができる

強化なセキュリティをもったクレジットカード

そして最後は、多重の強固なセキュリティを持ったクレジットカード機能だ。Stellargoのアカウントでオンライン、オフライン(リアル店舗)を問わず、決済を行うことができる。

スマホなどのモバイル端末を利用して、スマートな決済もできるが、リアル店舗では、従来型のカードを使って支払いを行うことができ、あらゆる決済の場面で利用することを想定している。また、買い物の金額に応じたキャッシュバックもあるので、公共料金や携帯電話代など、日常的な支払いに使うと更に大きな恩恵を受けられるだろう。

まとめ

アジア諸国における海外労働者の母国への送金以外にも、海外のウェブサイトでの買い物やクラウドファンディング、海外の団体への募金など、日本における海外送金の需要も年々高まり、世界の海外送金市場規模は拡大中だ。主に金融機関での使用を対象とするリップルと共に、Stellarネットワーク上で発行される個人向けのStellargoに対する期待は高まってくると考えられる。

海外送金の手段としての優位性以外にも、金融資産をまとめて管理できる機能や給与の前払い機能、オンラインとオフラインに対応したクレジットカード機能が法定通貨と仮想通貨を分け隔てなく利用できる便利なプラットフォームが、Stellargoの普及を加速するきっかけになるのではないだろうか。

COINTELEGRAPHより転用

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