仮想通貨はビットコインやイーサリアムだけではない!
2020年注目の仮想通貨を紹介!

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仮想通貨 XP 2020 注目

「仮想通貨」というと、ビットコイン、イーサリアム、リップルを思い浮かべる人が多いと思いますが、今世界には数百万種類の仮想通貨が存在していると言われています。

仮想通貨は株や不動産より価格変動が大きいため、投資商品としては投機的な側面が強いモノとして認知している方が多いと思います。しかしながら、仮想通貨にはそれぞれ特有の価値や活用用途が明確に決めて開発されています。そんな仮想通貨にはどんな種類があるのか、実在する仮想通貨を例に挙げながら、本記事でご紹介いたします。

2019年5月31日に日本国内では「改正資金決済法」が可決され、「仮想通貨」という名称が2020年4月より「暗号資産」に変更されます。

仮想通貨の分類について

仮想通貨は一般的にビットコインとそれ以外の2種類という区分けで分類されています。ビットコイン以外の仮想通貨をアルトコインと呼び、そのアルトコインの中でもさらに知名度が低く世の中に知られていない通貨のことを日本国内では草コインと読んでいます。余談ですが、この命名の背景は英語圏ではShitcoin(ゴミのようなコイン)と呼ばれ、日本では嘲笑を表すネット用語の「w=草=笑」が名前の由来となっており、成長途上で投機性が高く、将来性が不透明なコインの総称となっています。

この草コインは、無名のためほとんどの場合は取引されず価格変動が起きません。しかしながら、中には突然注目を集め、短期間が数十万倍の価格(価値)になるものもあります。その理由は「その仮想通貨がどのような価値を創り出し、どのような活用用途があるのか」が重要で、その将来性を見越した投資家からの資金が集まるからです。

過去に草コインの中でその価値を評価され、高騰した仮想通貨XPを紹介したいと思います。このXPはDiscordというボイスチャットツールソフト内のコミュニティに、株式会社ライブドアの元代表取締役CEO 堀江貴文氏が参加したことから注目を集めることになりました。

仮想通貨XP(Experience Point)の価格推移チャート

2016年8月に発行された仮想通貨です。以下に発行から現在に至る価格チャートをご覧頂きましょう。

(CoinGeckoチャートから筆者が作成)

発行初期から2018年の仮想通貨バブルと呼ばれる時期に約11.4万倍まで、その価値が上昇しました。直近ではXPが上場していたイギリスの取引所CoinExchangeの閉鎖に伴い、新しい取引所Graviexにて旧XPから新XPへ生まれ変わり再浮上しました。

では、このXPという仮想通貨はどのような価値を提供するのでしょうか?

仮想通貨XP(Experience Point)が提供する価値とは?

仮想通貨XPは「Experience Points」を略したもので、日本語で経験値を意味します。日常生活における活動を経験値化し、その報酬をXPで支払うという仕組みです。少しわかりにくいと思いますので実例を挙げたいと思います。

① 様々なゲームで横断した共通通貨としての価値

ゲームユーザーはゲームの購入代金としてXPを利用することができ、ゲーム内で指定されたミッションやイベントをクリアすることで、そのユーザーに対して報酬としてXPがキャッシュバックされます。そのため、ゲームタイトル「A」があるとして、そのゲーム内で蓄積されたゲーム内通貨は従来でいえばそのゲーム内でしか使用することができませんでしたが、XPという仮想通貨が存在することで他のゲーム「B」でその通貨を横断して使用することができるようになります。例えるなら、世界でも有名な日本産ゲームタイトル「ドラゴンクエスト」内のゲーム通貨である「ゴールド」が、「ファイナルファンタジー」でも使えるということです。

こういった活用用途から、XPは直近ではeスポーツのスポンサーとして出てくるようになっており、大会の優勝賞金として使われたりしています。

②  教育現場での価値

教育現場やスポーツ活動においてその成績が向上した場合、インセンティブとしてXPが支払われ、それを日常生活で使用できる通貨として自然に取り入れられる環境を目指しています。

仮想通貨XP(Experience Point)は今後どうなるのか?

他に代用される仮想通貨が誕生しない限り、一定程度安定した価格を維持しながら伸びていくと想定されます。

現状は前述の価値提供において、ゲーム通貨としての活用が多いとされ、世界最大のゲーム配信サービス「Steam」で導入されています。(ゲームをするだけで仮想通貨XPがもらえます)また、Googleがゲーム事業を開始することを表明し、世界のeスポーツ市場は今後成長が見込めるなど、今後ゲーム市場はVRなどの最新技術を活かしながら新しいエンターテイメントの形へと変化していくことが想定されています。

そういった市場の拡大や変化に応じて、新しい価値提供ができる仕組み作りができるかどうかがポイントと言えそうです。

まとめ

まとめ Summary

さて、ここまで投機的な側面が強いと思われる仮想通貨について、それ自体が持つ価値提供や活用用途が仮想通貨の価格を決めているということを、実在する仮想通貨XPを取り上げてご紹介しました。2018年の仮想通貨バブルのように、多くの仮想通貨の価値が一律に高騰するという現象は今後起きにくいと考えられます。

今現在上場している仮想通貨も、今後上場予定の仮想通貨も、その開発理念やどんな価値提供をする通貨なのか、という点をしっかり見定めて、投資することが重要だと思います。

引き続き、ABCD WORLD.netでは、ブロックチェーンや仮想通貨などの最新情報を取り上げていきます。

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