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GPUとASICの中間に位置するFPGA
「FPGA」は “Field Programmable Gate Array”の略称で集積回路の一種です。FPGA の特長は、ハード部分の変更を行うことなく回路設計を変更できるため、用途に応じて独自に設計できる柔軟性と消費電力の低さが挙げられます。現在、多くのマイナーがASICやGPUのどちらかを使いマイニングしていますが、最近ではGPUに比べて計算量あたりの消費電力が少ないため、エネルギー効率という観点からFPGAを見直す動きもあります。FPGAの代表的な製造企業としては、Xilinx社、Intel社などが挙げられます。
FPGAマイニングを使用するメリットとしては以下が挙げられます。
- GPUよりエネルギー効率が数倍から十数倍よい
- ブロックチェーンの仕様変更にも対応が可能(*再設計にはハードウェアプログラミングの知識が必要)
一方、気をつけるべき(デメリット)としては以下が挙げられます。
- どこでどのようなFPGAを購入するかの最適解までに、コンピューター関連の豊富な知識が必要
- 計算アルゴリズムが変更された場合、対応するのに知識が必要
FPGAマイニングは現時点において、まだ稼働実績が少ないため、実際に普及するまでには時間がかかると思われます。
まとめ
GPU、ASIC、FPGAという3つのマイニングマシンをそれぞれご紹介してきましたが、簡単にまとめると以下図のような形になります。
来年2020年のBitcoin半減期が近づき、改めて盛り上がりを見せそうな仮想通貨業界ですが、その裏にあるマイニングマシンはどれがスタンダードとなるのでしょうか。こちらも注目ですね。